そして玄関をノック。


しかしいつもなら

開けてくれるはずのドアが開かず、

代わりに携帯電話が鳴りました。


「ごめん。裏に回ってくれる?」


母は立つ気力もなく

庭の窓から入って欲しいと

電話を掛けたのです。


そして母の姿を見て一瞬、

足がすくみました。