夏の海~遠い日の約束~




次の瞬間
俺は勝手に悪い予感がして
迷いなく彼女に向かって
走り出した


彼女が更に一歩を海に
踏み出そうとした様に見えて

自殺する気じゃないかと
思ったからだ


もう無我夢中で走って
バシャバシャと
海の中に入り
その音にびっくりして
振り返った
彼女の腕をしっかりと掴んだ