次の瞬間 俺は勝手に悪い予感がして 迷いなく彼女に向かって 走り出した 彼女が更に一歩を海に 踏み出そうとした様に見えて 自殺する気じゃないかと 思ったからだ もう無我夢中で走って バシャバシャと 海の中に入り その音にびっくりして 振り返った 彼女の腕をしっかりと掴んだ