夏の海~遠い日の約束~




俺は迷いながらも
約束の場所に一歩一歩
近づく


すると海に向かって
立っていた彼女が
こちらに振り返り
俺に向かって
思い切り手を振り叫んだ


『颯太く~ん!!!』


びっくりした

雰囲気は全然違ったけど
間違いなく絢音さんだ


俺が驚いて立ちすくんでると
彼女は俺の前までかけてきた


その瞬間
彼女が元気にしてたことが
無性に嬉しくて嬉しくて
何とも言えない気持ちになった