夏の海~遠い日の約束~




夜、あの頃とは違って
ビールで乾杯


『颯太が彼女に逢えますように。かんぱ~い!』


「「かんぱ~い!」」


ビールを飲みながら
目の前の料理を食べる

『ん!?美味し~い!ここの民宿全然変わらへんなぁ。料理の味も一緒や。』


『おかみさんも変わらず明るかったし。』


『こうしてると俺達も変わってないよな。』


『それはちょっと無理があるやろ。』


『そうか。まだまだ若いで。』


『そんなん言ったらおじさんの証。』


『おじさんはないやろ。』


『けどお前結婚してもう子供おるやん。それも二人も。』


『早過ぎるわ。』


仲間の一人は高校の時に
付き合ってた彼女と
20歳で結婚して
今は2児のパパ


女の子二人だから
いつもデレデレ
携帯の待受は
奥さんと子供達


あとの二人も
付き合ってる彼女が
ちゃんといる