太陽王子と月の姫


そう思った瞬間
俺の足は自然に駆け出していた

「なにしてんだよオッサン!!」


そう叫んだ俺の声に反応したのは

....絡まれていた女の子のほうだった



あの子では....ない。




「あ、すみません。この人会社の上司さんで。さっき社のみんなで飲み会だったんですけど、よい潰れちゃって...。みんなは知らんぷりで帰っちゃうし」


「みっちゃ―ん!おうちは―どこだい??」

..オッサン、かなり酔ってんな
女の子に介抱してもらうなんてかっこわりい


「この人の家、この近くなんですか??よければ俺がこの人家まで送りますよ」

声をかけてしまった手前
助けるしかなかった俺は
とりあえずそう聞いてみた