太陽王子と月の姫



その日はそのままホテルに泊まったが

あんな事があったとはいえ
さすがに母が心配しているかと思い
つぎの日の昼には
家に帰ることにした



しかし
そこにはもう

母の姿はなかった

アパートに残されていたのは

あたしの荷物と通帳

そして
一枚の置き手紙