とその時 ドタドタドタドタッ まずいっ! まだ遠いけれど 追っ手がそこまで迫っているのがわかるわ。 ボォオォオオォ 「嘘でしょ!?」 火まであがっている。 彼女は腕の中の赤ちゃんをさらにきつく抱き抱える。 この子たちは絶対に守り抜かなければ。 「ティアナ!」 彼女はふと立ち止まり振り返る。 「ミロードっ!」