--王妃side--


「王妃様!
早くお逃げ下さい!!」



誰かが私にむかって叫んでいる。

でも、私はまずこの子たちを守らなくちゃ。




彼女の腕の中には二人の赤ちゃんが抱き抱えられている。

そして目的地へと急ぐ。



「王妃様!」


また誰かが私にむかって叫んでいる。



「貴女のほうこそ早く逃げなさい。
私は大丈夫だから。

早く!」



そう言い残し彼女は再び目的地へと急ぐ。