「好きなのっ・・陸・・がぁ・・・」





「・・んだよ・・・。」



陸はなぜが頭を抱え込んで座り込んでしまった。




「陸・・?」



「・・・ぁんとき振ったのは佳奈だろ・・」




「え?」



あの時・・・?




「幼稚園の頃、お前言ったじゃん、佳奈、好きな子がいるのぉって・・」




「あ・・・」




そういえば、そんなことがあったんだっけ。





『佳奈ちゃんっ!僕ね、将来佳奈ちゃんのお婿さんになるのが夢なんだぁっ』




そう、あの時陸はそういったんだ。



でも、あたしは・・




『ごめんね、陸君、佳奈ね、好きな子がいるのぉっ・・』



あぁ、そう、こう答えちゃったんだ・・。