「な・・んでょ・・な・・んで・・彼女なんか作んのよぉ!!」



あたしはいつもの川原の川に石を投げつけた。



「告白・・しとけばよかったじゃん・・しないで失恋とか・・ぁりえないし・・」



「てかさー、告白してないんだったら失恋じゃねーんじゃね?」



え―。



あたしが振り向くと後ろには陸が立っていた。



「な・・んで・・?」



「あー。なんかさぁー、佳奈がサボるの目撃したからつい追いかけて来ちゃったんだよなー。」



そういって陸は川に石を投げる。



なんでいつも陸は優しいのだろうか、



その優しさのせいであたしは陸を諦められないでいるのに―。



「ああぁー!てか、お前好きな人いんのかよ?!失恋とか言ってたけどよ?」



佳奈のくせにぃ!と言って陸は石を蹴った。



「いちゃ悪い?」



どうしてあたしはいつもこうなんだろうか、



素直になれなくて―。