花嫁に読むラブレター


 喜んでいる。

 彼女が涙を流しながら悲しんでいる姿をみて、心底ほっとしている。嬉しい、と感じてしまっている。

(……醜いわ。本当、わたしって嫌な女)

 マイアはその場にしゃがみ込み、顔を両手で覆った。

 しかし、マイアの心の声を「違う」とあざ笑うかのような台詞が飛び込んできた。

「――でも、ユンさま意識が戻らないって……」

 顔を覆っていた少女が涙でかすれた声で言った瞬間、マイアは思いっきり顔をあげて少女らを凝視していた。

「意識が戻らないって……どういうこと……」

 知らず呟いていたマイアの声は、少女らの耳に届いたらしくマイアの姿を見て声を失っていた。

「マイアさま……!」

 声を殺して泣いていた少女は、マイアの姿を見つけると、今度は声をあげて子供のように泣き始めた。