だからこそ、マイアは力強く、精一杯の笑顔で頷いた。 他のことを考えることで、ステイルを頭の中から放り出せる。 「ありがとうございます。きっとみんな、お屋敷を見ただけで腰を抜かしちゃうかもしれないです」 だって、うちはこのお屋敷の玄関よりも小さいのですもの。 マイアがそう言うと、優しい笑みが室内に広がった。 やがて、マイアの緊張も少しずつ溶け、頼りないながらも会話らしい会話が続けられるようになった頃には、すっかりステイルのことなど忘れていたのだった。