看護婦さんは仕事があるらしくどこかへ行ってしまった。 私と一葉は皆の思いをぎゅっと握りしめて 勇気を待った。 勇気…助かって… 何時間待っただろうか。 もう外は暗くなり始めていた。 ぱっと赤い光が消えた。 「ぁっ…」 先生が出てきた。 私たちに気づいたのか 「大丈夫。命は助かった。でも、これからさき目を覚ますかが分からない。頭を強く打ちすぎている。植物状態になる可能性もある。」 先生が深刻そうな顔でそう言った。