恋人のルール(野いちごバージョン)

「陽斗の事なんて考えもしなかったよ?あたし、ずっと涼ちゃんが気になっていたの。でも涼ちゃんはモテるし……。絶対に恋人になんてなれないって。涼ちゃんだから……抱かれたの……」

「俺も彩乃が好きだよ。どれだけ心配したと思っているんだ?目を覚ましたら、お前は消えていたから、俺が嫌で逃げたんだと思った。でもお前に会わずにはいられなくて、きっと実家だろうと電話して、のこのこ来たんだ」


……涼ちゃんが……あたし……を好き?


思いがけない涼の告白に彩乃はほっと全身が脱力し、身体が揺れた。


その身体を涼は腕に抱きとめる。


「愛している」

 
耳元で囁かれる彩乃の大好きな声。。


甘い気持ちが胸に広がりしだいに熱くなって、じわっと溢れ出てくる涙。


頷くことしか出来ないでいる彩乃に、涼は優しく笑った。


そして、ぎゅっと華奢な身体を抱きしめると、ふんわりと愛しむようなキスを彩乃の唇に落とした。


2012.5.29    HAPPY END