眠るあたしを涼ちゃんがじっと見つめていたなんて知る由もなかった。


フラれたばかりの彼女につけ入った自分は最低だが、いつ彼氏から奪おうと画策していた所だった。

 
仕事をしていくうちに、涼の中で次第に彩乃は可愛い従妹から、愛しい女性へと大きく変わっていた。


今日奪うつもりはなかった。


彩乃の意思に任せたつもりだが……。


彩乃を抱きたい欲求を抑えられなかったのは涼だった。

 
陽斗って男はバカだな。

 
こんなに可愛い彩乃をフルとは。