キィ…ッ 『…誰?』 「……起きたのか。」 部屋に入って来た人は、ベット近くの机にチャプンと跳ねる水が入った桶を置いた。 『……』 「……覚えているか?」 覚えているか?何を? 『………』 「はあ」 闇の中、その中の人は、あからさまにため息を吐いた イラッとしながらあたしは、笑顔を顔に貼付けた。 ――これは、仮面 あたしの、 ―最初の砦