憎しみの構図

「太郎君さぁ、、、
 いいじゃん。
 亀君は ここに
 いるんだからさぁ、
 何 熱くなってんだよぉ!」
竜太郎がさえぎらなければ
桃子の告白で 全てが
円く収まるはずだった。

さえぎったのは 
熱くなった竜太郎の
いつもの悪い癖の
せいだった。

そうなのだ。
もし この場に
竜太郎が
居合わせなければ
全てが 円く収まった事なのだ。

早合点して
先走った竜太郎が
全ての出来事の
発端となってしまったのだ。