「おい、待てよ!
 桃子は 拾っただけだろ。
 それを さらったって、、、
 太郎君 それは
 軽率って もんだろ!」
竜太郎の心の鬼に 火がついた。

桃子が もし、素直に
事情を説明したなら、
あんな事には
発展しなかったはず。

竜太郎が あの時点で
桃子と太郎の
あいだに入って 
口を挟んだ事が
後々の大事件へと
発展してしまったのだ。

さらに太郎は続けた。
「現に 亀君を
 モモちゃんが手にしている。
 昨日 モモちゃんが
 うちに来てから
 亀君が いなくなって、、、
 だから、理由は何にしても
 モモちゃんが 悪いの!」

血相が変わったのは桃子だ。
うそがばれそうに なってきた。
本当のことを言うと
みどり亀は 盗んだものだった。

「ご、、、」
桃子が全てを打ち明けようと
した時
竜太郎が叫んだ。