空に舞い散る桜の花びら

「優騎・・。」



あれから、パニック状態になった私は、



優騎と一緒に救急車に乗って病院にいた。




「優騎・・。」



私は、ベットで横になっている優騎の手を優しく握る。



「優騎・・、ごめん。ね・・。」



私のせいで、私を助けてくれたから―・・・。





「・・・ん、・・そ、ら・・?」



優騎が軽く目を開けた、



「ゆうき?・・ゆ、うき・・?・・よか、った・・。」



「そら、ごめん・・・。」



「ううん、いいよ。私こそ、ごめん―・・・。」



「・・実はさ、あの女の子達、姉ちゃんの友達なんだ。」



「・・え?」



「姉ちゃんの友達の先輩がさ、空の事好きらしくて・・。」



優騎は私から目をそらす。



「・・・。」



「昨日と今日。姉ちゃんの友達と遊んでくれないと、

 空奪うって、言われて・・・。」



「優騎・・。」



「空、だけは・・・とられたくなかった・・。だから・・ごめん・・、」



優騎の顔を見ると、ほんのりと赤くなっていた。



「・・ありがとう。でも女の子とは遊んで欲しくなかったなぁー・・。」



「ごめん・・。」



「それに私は、一生優騎だけだから、ね?」



「ありがとう・・。俺も、一生空だけだから・・。」



「うん、」




「そ、ら・・。」



「ん?」



「・・・。」



「優騎・・?」



優騎を見ると、目をゆっくり閉じかけていた。



「優騎・・?」



「そ、ら・・」