「あああ…ゆうとかっこよかったね…」

「うん…(うっとり)」

「ゲほッ」

「セイカ、風邪?」

「うん。そうっぽい…かえるね。」

「うん。じゃあねセイカ。また明日」

「うん…。」


伊藤セイカ。

私、浅田唯の親友。
高校に入ってまず友達になったのはセイカ。
伊藤と浅田だから、席が前後だった。
おたがい人気アイドル、高梨ゆうとの大ファンだったからすぐに打ち解け、親友となった。

セイカにはなんでも言える。親友だって。

それをセイカと話すたびそう感じさせられ、セイカもそう感じると言っていた。