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…寒い……冷たい…


「ここはどこ……?」


闇の中で一人、呟く。
返事は返ってこない。


あるのはただ闇のみ。



「誰か…いないの…?アルっ!!シェスっ!!ロイっ……」



叫んだ声が闇の中に消えていく。


私は自分の体を抱きしめた。


なんでだろう……
寒いからかな、私…怖い…


一人ぼっちは嫌だよ…



『あなたは孤独』


そう思った時、声が聞こえた。


周りを見渡しても、誰もいない。


『ずっと一人。何もかも滅んだ世界で一人きり』


…一人きり……

「嫌…そんなの嫌…」

『ほら見て…あなたは一人…』



私はいつの間にかつぶっていた目を開ける。


するとそこは……


「あ………」


何も無い荒野だった。