「力を貸してくれないか、ルチアの盾よ」
「…ウルセウスを取り戻せるんだろうな?」
「貴様!!国王陛下に向かって…」
「良いのだ。約束しよう。必ず取り戻すと」
国王様は兵の言葉を諌める。
…国王様……
なんて強い意志を宿した瞳なんだろう…
絶対出来る。そう思わせる何かがある。
「分かった。俺の力、国王陛下とルチアに預ける」
ロイは国王様の前にひざまずいた。
「うむ、しかと、受け取ろう」
帝国ガルディアとの戦争…
戦争なんて、まだ実感が湧かない…
一体どうなってしまうんだろう……
「帝国ガルディア攻略に当たって、一つ厄介な事が…」
兵をまとめる隊長が声を上げた。
「申してみよ」
「はっ!!帝国ガルディアの国王には、命従の力と言われる力があるそうで…」
「!!!」
命従…の力……?
あれ…どこかで……
あ!!!
ルリが操られた時に…
でも、もっと前…
もっと前に……
―彼なら…命従の力を正しく使ってくれる…
「あ!!!」
命従の力って!!!
「どうしたのだ、ルチア」
「あっ、その命従の力って、私のお母さんがルチアだった時にお父さんにあげた力なんです!!」
心を失った時、空っぽだった私の中に流れ込んできたお母さんの記憶…
それが正しければ…
「ですが、命従の力は帝国ガルディアの王族の者だけが使う事の出来る力と聞きました。それが本当ならルチア様は…」
隊長さんは言葉の最後で口ごもる。
「あっ………」
「…ルチアよ、そなたは帝国ガルディアの血をひいている…という事か…?」
「…………………」
お父さん、自分で帝国ガルディアの王だって言ってた。
だから私は……


