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『それがお前達の答えか…』


空から声が聞こえた。
この声は一体…


「虚の王です」

「虚の王?」


アルはこの人の事を知ってるの…?


「元の場所に帰りたい。扉を開いてくれませんか?」

『…よかろう…』


―スッ

突然目の前に扉が現れた。

―ギィィッ


扉が開き、アルは私の手を引いて、迷わずに通り抜ける。



「あれ………?」


通り抜けた先もまた闇だった。


『…光のルチアよ…』


呆然としていた私に、虚の王が声をかけてきた。


『本当に…花鳴にそっくりだ…』


花鳴……花鳴!?


「なんでその名前を!?」


私のお母さんの名前だ。
誰も知るはずないのに…