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「アル」


私達は互いに離れ、見つめ合う。


どれくらいそうしていたのだろうか…


沈黙が続いてなんだか恥ずかしくなってきた。


…アルとキス…したんだよね…


信じられない。
夢見てるのかな、私…


あんな毒舌で意地悪ばっかりで…


でも…
いつも傍にいてくれた。


私…
この人と生きていいんだ…

最後の瞬間まで、この人だけを愛そう…



「花音、行きましょう」


アルは私に手を差し出す。


私は迷わずその手をとった。


「うん!!」


今この瞬間、私は幸せを知った。


愛する人と心が通った幸せを…