「あなたが元に戻らなかったら俺はっ…」 「私も…アルが無事で良かった…」 別れ際、アルは傷だらけだったから… しばらく二人で抱き合っていた。 互いの存在を確かめるように… 「花音、力の事ですが…」 あ…… 心臓が煩い… 何を…聞かれるんだろう… まさか… 代償の事を……? 「あなたは…どれほどの命を削ったんですか?」 ―ドクンッ 「なんで…それを…?」 私の代償の事をどうして…