―コンコン

「花音、今よろしいですか?」

「あ…アル…?」


こんな朝にって……



部屋の時計を見るともうお昼をとっくに回ってる。


「私、熟睡してたんだ…」

「花音?入りますよ」

「あ、うん、ごめんなさい」

―ガチャ

「失礼しま………」

「おはよう、ア…」


―バタン


「ル…………?」


と、扉閉められた!!!!!
な、何!?
何かした!?


「ア、アル…?」

「挑発ですか?そのような格好で男を招き入れるなど…」


挑発?
そのような格好……?


視線を自分の服へと向けると……


前が全開に開けていた。


「あ…わ……いゃああああ!!!」

は、開けてた!!
み、見られた!!!?


「花音か!?どうした!?」

「シェ、シェス!!!?」

「シェス王子、今は…」



―バタンッ


「ひゃあああっ!!!!」

「あ…あぁっ!!!?」


―バタンッ


私の状況に気付いたシェスが慌てて扉を閉めた。



あぁ…もうお嫁にいけない…


「あ…すまん!!花音、悪かった!!」

「私もうかつでした。あなたが馬鹿なのを忘れてました」


シェスはまだしも、アルは謝罪になってない。


まぁ、私が馬鹿だったけどもさ!!


「もういいです…。減るもんじゃ…減るもんじゃないです…から……」


うん、減らないもん。
ただ心が痛いだけだもん!!


「に、二回言ったぞ…」

「二回言いましたね」

「気にしてるな」

「でしょうね。ですが、子供の裸など見ても欲情しないので安心して下さい」


ひ、ひどい………
私、私だって………


「私だってもう18なんだから!!!こ、子供じゃないもん!!!」


立派なレディですよ!!
胸も背も小さくても、気持ちはナイスバディのレディですよ!!!


「え……」

「え……」


二人の声が同時に発せられた。


「お前まだ14かそこらかと思ったぞ」

「本当ですか?ならそう見えたのは身長のせい…ですか?」


し、失礼だ…………
この人達失礼だ!!!


「もういいです。準備出来たので入って下さい」




私は用意された異国の服を着て、二人を招き入れた。