ルチア―願いを叶える者



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突然視界が暗くなり、世界が一変する。


そこは白い宮殿のような場所だった。


「今度は…何……?」


私は今どこにいるのだろう。


目の前にはいくつもの白い光と先程花鳴と呼ばれた女がいる。



『…ルチアよ、お前に問いたい』


白い光は花鳴に尋ねる。


『私に答えられるものなら』


花鳴は凛とした佇まいで光に答える。


『私の創りしベレスレリアという世界は存続に値しただろうか?』


その問いに花鳴は微笑む。


『あなたが創った世界は争いこそあれど美しい世界でした』


その瞳に迷いは一切見えなかった。



『後悔は無いか?』


また違う光が尋ねる。


『私は、あの世界で大切な人と出会い、愛し、命を授かりました…』


花鳴はそう言って自らのお腹に触れる。


レムの子供だと瞬時に悟る。