「ルチアの力よ……」 私の体がほのかに輝き始める。 この人が何を抱えてるかはわからないけど… 悲しい気持ちになる。 この人もダンさんと同じで望んでそんな姿になったわけじゃないのかもしれない… なら…… 「死神を元の姿に戻して!!」 ―バチンッ 「あっ!!?」 力が…反発した…? 私の願いが届かない… なんで……? 「無駄よ」 「…え……?」 ―グワンッ 空間が歪み、懐かしい気配を感じる。 「今回はあなたにも救えない」 …この声は… 「…ルリ…」 ルリは死神に寄り添う。