ルチア―願いを叶える者



『…ルリ…』

『大丈夫だ、お前には俺がいる。一人じゃないんだ、何とかしてやる』


シェアはニカッと笑い、ルカの背を軽く叩いた。


『どうして…今日出会ったばかりの僕に親切にしてくれるの?』


疑ってた。
無償の親切に裏があるのではないかと…


『俺は王になる!!この目の届く範囲に、助けを求めているやつがいるなら、俺は全員に手を差しのべるさ』


そう言ってシェアは笑った。


その笑顔を…
信じたいと思った…