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「疲れたか?ルチア」
「あ、当たり前!!」
「ははっ…少し休もう。ここなら当分見つからない」
私とシェスは警備塔の上まで逃げてきた。
警備塔での警備は夜だけだってシェスが教えてくれた。ここには、私とシェスの二人だけだ。
「ルチア、お前の本当の名前はなんて言うんだ?」
「あ、花音です!花の音って書きます」
「ほう…お前の国では名前に意味があるんだな」
意味…か………
私はどうなんだろう…
お母さん、お父さんは、私にどんな想いで名前をつけたんだろう。


