『…せいぜい足掻く事ね。あなたもいずれ分かるわ。この世界がどれだけ醜いねかを…ね…』 「………………」 ―シュンッ あ…気配が消えた… 「ルリ…どうして…。同じルチアなのに、私には分からない。あなたを理解してあげられない…」 ルリは世界を醜いと言う。でも、醜いだけじゃない。 世界の綺麗な所だってある。 私とあなたは互いに知らないのかもしれない。 私は醜い所を、ルリは綺麗な所を… 私はあなたを理解したい。ルリにもそう思ってほしい。 どうか…いつか分かり合えますように…