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ルアーネ国
謁見の間
「まさか、あの光がルチアだったなんてな」
「この者の処遇はどういたしますか?」
処遇って………
ハラハラと二人の会話を見守る。
「アル、そんな不気味な笑顔を浮かべるな。ルチアが怖がるだろ。悪いな、ルチア」
「や、優しい人だ…」
なんだか涙が…
「アル、お前ルチアに何したんだよ…」
苦笑いの王子に美形さんは「何も」と笑みを浮かべた。
「ルチア、お前は異世界から召喚された…間違いないな?」
「たぶん…そう思います」
「その髪が物語ってるな。お前の国ではそんな髪色の人間が沢山いるのか?」
髪色?
私は普通に黒髪だけど…
そんなに珍しくは…
「!!!!?」
視界に入った髪の先を見て目を見開く。
「な、何これ!!!」
ピンクだピンク!!!


