ルチア―願いを叶える者



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「んっ………」


なんだろう………
誰かが私の瞼に触れている。


優しくて温かい…


「だ…れ……?」


そっと目を開ける。
そこには……


「あ?あぁ、起こしちまったか」


赤い髪、赤い瞳の少年がいた。


「お前、起きられるなら起きろ」

「え、あ…うん…」


少年に言われた通りゆっくりと起き上がると…


―グラッ

「うっ……」


頭が重い。
世界が…回ってる……


「お、おい!!しっかりしろよ」


慌てて少年が私を支えてくれた。