ルチア―願いを叶える者



「傍にいない…夢の中の男では…なくて…」


アル……


「傍にいる俺を…頼って欲しかったん…です…」


っ!!!!?



頼って…欲しかった…?
アルがそんな事を言うわけ…


何かの聞き間違い…??


「勝手に嫉妬して…あなたを…傷付けて…俺は…」


そんな…私……


「すみません…花音…。本当なら、ちゃんと…あなたに直接……」


私…私、アルに化け物だって思われてたらどうしようって…不安だったの…


アルがそんな事思うはずないってわかってたけど…


あの時はただ悲しくて…


「…俺が…あなたを傷付けたんです…」


でも、私を思ってくれてた…


「…………………」


私は…嬉しかった…
ごめんね…
ごめんね、あの時アルの手、振り払って…