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次に目を覚ますと、そこはまた闇だった。
私………
また夢を見ていたのだろうか…
天も地も分からないここにいると、現実か夢かも分からなくなる。
「ルカ………」
夢なんかじゃないよね…?
あなたから聞いた話しが本当なら、あなたとルリは…
「兄妹……」
双子だからルチアの力を二人で受け継いだんだろうか…
それに……
ルリは100年前のルチアだ。なら…ルカは……?
「考えたくない…違うに決まってる…」
嫌な予感を振り払うように頭を振った。
「あ………」
光が見える………
あれは…何………?
暗闇の中で、唯一輝くもの…
―『花音…』
あぁ…
誰かが呼んでる…
―『花音…』
大丈夫…ちゃんと聞こえてるよ…
―『助けて…私はもう…』
待って…
あともう少しで届きそうなの…
手を伸ばした。
その光に触れた瞬間ー…
―グワンッ
また世界が歪んだ。


