ルチア―願いを叶える者



『…受け入れて……』

受け入れる……?


「どうしたんです?」


心配するように私の肩に手を沿える美形さん。


この人には聞こえてないの?


「聞こえ…ないんですか…?」

「え?あ、何がです?」

「声…って……」


あれ、今普通に……


「通じました!!」

「通じましたね!」


声を揃えて喜ぶと、私は改めて相手に向き直る。


「あの、ところでここは一体どこですか?」


周り一面森、森、森。
一体どこかも検討もつかない。