『僕はこの時空で生きているからね。君はもっと先の時空に生きているはずだよ』
「もっと…先の時空…?」
じゃあここは過去の世界だというの?
なら一体何年前?
ルカがいるこの時空は一体…
『不安そうな顔をしないで、僕の大切な人…』
優しく笑うルカは私を抱きしめた。
「ルカ……?」
『君がいるという事は、未来の僕はちゃんと希望を見つけられたんだね…』
「…希望……?」
『そうだよ、君は僕の希望。唯一の光…。次代のルチア、君の名を教えて』
私が希望…
光……
ルカは私と出会った時もそんな事を言ってた。
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