「一人にして悪かったな。恐かっただろう」 またシェスが私の頭をポンポンとした。 私は首を横に振る。 本当は恐かった。 でも、私よりみんなのほうが恐かったはずだから。 「俺達が気を失っていた間の話を聞かせてくれるか?」 「それならここを離れてからにしましょう。交戦したこの場所に長居するのは危険です」 「そうだな、とりあえず町で宿を借りよう」 そうして私達は町の中へと入った。