魔物か? 剣に手を添えたまま、ゆっくりと近づき、中をのぞき込むと… 「…すぅ………」 静かに寝息を立てる、少女がいた。 淡い桃色の髪に、長い睫毛。色白の肌に血色のいい唇。 小さくまるまって眠る少女は、まるで妖精のよう。 「見た事が無い髪色ですね…」 ベレスレリアじゅう探したって桃色の髪をもつ人間はいないだろう。 「大丈夫ですか、目を開けなさい」 声をかけると、少女の睫毛がふるふると震えた。 そして………… 「…え…………?」 目をぱちくりと見開き、俺を見上げた。