「花音!!?」
「すぐに降ろせ!!!!」
アルとシェスが私に駆け寄る。
「…無知で無学、無能でひ弱な馬鹿な人間達…。虫ずが走るのよ!!!」
―ビュォッ
「ぐはっ!!!」
「くっ!!!」
突然吹き荒れた突風にシェスとアルは吹き飛ばされた。
「あ…シェス!!!アル!!!」
二人が地面に横たわっている。
嘘っ………
血が…………
地面に血が流れていた。
「花音を離して!!!」
メル様が倒れているシェスの剣を拾い構えた。
その手はガタガタと震えている。
「…あら、お姫様に何が出来るのかしら。面白そうねぇ…」
少女は不気味に笑う。
…やめて……
「嫌…やめて…やめて…」
やめて
やめて
やめて
やめて…
「お姫様を殺しちゃってよ、私の可愛い魔物ちゃん達」
「グギャギャーッ!!!」
―ドカッ…ドスッ…
「…あ…あぁっ………」
魔物がメル様を薙ぎ払った。
メル様…
シェス、アルも……
動かない……
動かない……
「嫌…嫌ぁああああっ!!!」
気付いたら叫んでいた。
嘘だ…
そんな……
死んでなんかない!!!
嘘だ……
…嘘…………


