ルチア―願いを叶える者



「あぁ…そうよね、あなたは対の魂の転生者だもの。私の心が見えるのも理にかなっているわ」


「対の…魂の…転生者……?」


一体何の事を言ってるの?


「あら、あなたは何も知らないのね」


少女はふわりと浮いて、私の目の前へと来た。


「花音!!!!」

「花音!!!!」


シェスとアルがバッと私を振り返った。


「今行きます」


アルが駆け出そうとした瞬間ー…


「出でよ、魔を司りし古(いにしえ)の支配者達よ」


―ギィィィンッ!!!!


まるで黒板を鉄の爪で引っ掻いたような嫌な音が辺りに鳴り響く。


「っ…嫌な音!!!」


そう言ってメル様は両耳を手で塞いだ。


そして大量の魔物が現れ、その一体がメル様を襲う。


「嫌っ…メル様逃げて!!!!」


突然の事で足が、体がうまく動かない。


嫌っ…メル様!!!!


私はギュッと目をつぶった。


―ザシュッ

―グサッ


「グギャギャーッ!!!」


え………?
メル様の声…じゃない…