ルチア―願いを叶える者



『私の嫌いな嫌いな世界』

「っ!!!!?」


頭の中に直接……
あぁ…悲しい…痛い……


『私の嫌いな嫌いな世界を…』


「嫌いな…世界……?」

「花音!!しっかりしなさい!!俺の目を見て!!」


心が暗い闇にのまれていくよう…


憎い…悲しい……

『どうせ…誰も……』

「どうして…誰も……」


気づいてくれないの…?
分かってくれないの…?


私…悪くない。

『私を…見てくれない…』

「私を…見て……」



「花音!!!!」

「!!!!」


名前を呼ばれた瞬間、我に返ると、そこにはアルの心配そうな顔があった。


「アル………?」


なんでこんな……
私…今………


「私、どうしちゃったんだろう…?」


―ポタンッ


涙が出てる…
なんで泣いてるの…?


「私…なんかおかしい…」


自分が自分じゃないみたいだった。


「花音…あなたはあなたですよ…」


―フワッ


アルは優しく私を抱きしめた。


…私は…私……


「私は…私………」


大丈夫……
ちゃんとアルの温もりを感じられる。


大丈夫………