「中へ入れば分かるわ…」
メル様の表情がまた暗くなる。
一体この国で何が起こっているんだろう…
「行きましょう」
「そうだな、立ち止まっていても仕方ない」
アルやシェスの言葉に背中を押されて、恐る恐る門の中へと入った。
―ピキンッ
「えっ…………?」
門をくぐった瞬間、体の中に電流が流れたような違和感を感じた。
痛くはないけれど、今もじわじわと残る違和感…
「花音、どうしました?」
私の異変に気づいたのはアルだった。
「説明、出来ないんだけど…。なんか、違和感があるの。嫌な違和感…」
"ここに居てはいけない"
まるで誰かに警鈴をならされているよう…
―『君の存在に彼女が気づいた』―
あのルカの言葉を思い出す。


