ルチア―願いを叶える者



「私はっ…もうどうすればいいのか分からないのよ!!この国を守る為に、何をすればいいのかも…」


それからメル様は泣き続けた。


沢山抱えてたものがあったのだろう。


それを受け止めてくれる人もいなかった。


「私の国を見てほしい」


しばらく話しをしていると、決心がついたのか、突然そう言って、メル様は歩き出す。


私の手を握りしめたまま…


私の手が、この人の支えに、原動力になればいい。




「ここが、城下町に入る入口よ」

「ここが………」



芸術の国と言われるだけあって、門には美しい細工が施されている。


「綺麗……」


人の手で作られたなんて信じられないくらい…


「ありがとう、花音」



メル様は話してみると気さくな方で、外見こそ美青年のようだが、内面は優しいお姫様だ。


出会って間もない私を名前で呼んでくれた。


私にメル様と名前を呼ばせてもらえる。


出会ってすぐだけど、私達は親友のように仲が深まった。