「ここ、入って。」



いつのまにか着いたその場所は、どこかのアパートの一室だった。



「・・・、」



「入れって。俺んち、・・・・大丈夫だから。」



「・・・、お邪魔、します・・。」



「どーぞ、」



私は、彼に手を引かれ、リビングであろう部屋へと進む。




「はい、」



そういった彼は私に向かって何かを投げた。



「わ・・っ」


顔に的中した。




「ははっ、タオル。使えよ?濡れてんだから。」



「・・・ぁり、がとう・・・。」



「どういたしまして、」



彼は優しく微笑む。



あれ、・・・この笑顔。



なんか見たこと、ある・・・?