私だけ見てて。お願い。

「じゃあ俺電話してみるわあ。」


「大丈夫かなあ?」


「大丈夫だよ!うちら、ついてるし。」


「もしもし、斉藤?今からラッツこれるか?ああよかった。じゃあ待ってるわあ。


「斉藤、来れるみたいだぜ。よかったな。」



「あっはい。」と七海。

七海はほんとに初めてだから緊張していた。



15分後***

斉藤くんが来た。



斉藤くんは背が180くらいあってスタイルがよくてかっこいい。雰囲気もいい感じ。
私はお店のドアの近くにいる、ゆうやんと斉藤くんの会話に耳をすませる。


「待った?」


「いや全然待ってねえよ。」


「結構急いで来たんだ。で、なんか話がある感じ?」


「いや、そういうわけじゃなくて。ただ紹介したい子がいるんだよ。」

「ん?女子?」


「うん。そうそう。紹介する。

一番左に座ってるのが俺の幼なじみの黒川柚希で、

真ん中に座ってるのが笹原七海ちゃん、

そして一番右に座ってるのが杉野愛梨ちゃん。


で、七海ちゃんを紹介したかったんだ。まあ、そこに座って。」



「え~こんなことならもうちょいマシな服を着てくれば良かった。」



「大丈夫だよ。もとがいいんだから。」


「いやいや。お前に言われたくねえよ。」


2人でお互いのことを褒め合ってる。仲がいいんだなあと思った。




ゆうやんと斉藤くんがこっちに向かってくる。