その日の放課後私は、加藤先生のもとへ傘を持って向かった。誰よりも早く駆けつけるために掃除も一生懸命頑張った。

「せんせー、傘ありがとうございます!おかげで助かりました!」

「いやあ、いいんだよ。」

傘を返すだけじゃあすぐ話が終わると思ってた私は、数学の問題を質問することにした。もちろん、わからないわけじゃない。だって先生の授業まじめに聞いてるもん。

「あのー、ちょっとわからない問題があるんですけど、質問してもいいですか?」

「もちろん!じゃあここは机がないから、ちょっとほかの教室に行こうか。」

「わかりました。」

私たちは、数学研究室のとなりの特別教室2に向かった。