夏色ファントム


「そこは神様の祠だぞ!罰当たりだ!」

「神様ぁ?コイツのどこが神様なんだよ!」

「……何言ってるんだ?」

不思議そうに尋ねるおじさん。
俺は手を動かしながら、隣に立っている凛を見た。

彼女はぼんやりとしながら首を横に振る。

そう言えば、じーちゃんもコイツの事が見えないって言ってたっけ。
大人には見えないのか?

そんな事を考えていると、またおじさんが駆け寄ってきた。

「何を変なことを言ってるんだ!止めなさい!」

「無理!こっち来んな!」

早く切れろ!
あと一本なんだ!!

俺は目を閉じ、ありったけの力を鋏に込めた。