呼び止めたのは、大葉だった。腕を組んで苦笑を浮かべながら、少し離れたところから手招きをしている。 「彼女見送ってたんだよ」 「それにしては浮かない顔してるけど、何かあったのかよ」 そんなにひどい顔してたのかと思うとまたため息が出そうになったが、ちょうど良いところで声を掛けてもらったな、と思った。 「ちょっと付き合ってくれない?」 「おー、俺も用事終わったとこだし、いいぜ。カラオケでも行く?」 「カラオケはちょっと……」