その後、俺は明日香から衝撃の強く走る事実を聞かされる。 「ゆうちゃんは、死んだの」 明日香は寂しそうに、それでも強い力を瞳に宿して、そう言った。 俺にとっても受け入れがたい事実。それでも、明日香の次の言葉で、俺も強くなれた。 「二年前、私にとっての二年前に、ゆうちゃんは事故に遭った。でも、八年後は、遭わない」 それは覚悟でも願いでもない。明らかな確信に他ならなかった。